コーティングの詳細について

弊社で使用しているコーティングは大きく分けて2種類あります。

オイルコーティングの特徴

・柔らかい打球感
・施工性に優れている
・グリップを圧締してからでも施工が可能
・ラバーが剝がれにくい

ニスコーティングの特徴

・固い打球感
・耐久性に優れている
・グリップを圧締してからの施工が難しい
・ラバーが剥がれやすい


更に、オイルコーティングにはより柔らかい打球感のオリジナルオイルコーティングと、
固めの打球感のアルドボスオイルコーティングがあります。

アルドボスオイルコーティングは家具などでも使われる一般的なオイルコーティングで、オイルコーティングの中では乾燥時間が早く乾燥後固めになるなのが特徴です。一竿風月にも塗布されているほか、社外品のラケットへの施工で人気が高いのもこのオイルです。

オリジナルオイルコーティングは特に柔らかい打球感が特徴で、乾燥時間も遅いためムラになりにくい特徴があります。丁々発止などの柔らかい打球感が特徴のラケットでは、標準でこれが塗布されています。


ニスコーティングは、オイルに比べて厚膜で硬いのが特徴の厚膜のアクリルシリコンコーティングと、
アクリルシリコンコーティングに比べて薄膜で再塗装出来るのが特徴のウレタンニスコーティングと、
Tackyonの為に研究開発されたカシュ―コーティングがあります。

アクリルシリコンコーティングはラッカータイプの油性ニスで、弊社では吹き付けにて塗装しています。
吹き付けなのにも関わらず一度で厚膜に塗装でき、乾燥時間も短い長所があります。
また、刷毛塗りに比べて厚さの微妙な調整がしずらい欠点と、ウレタンニスコーティングに比べてラバーが貼りつきにくい欠点があります。この塗装をする場合、ラケット側の接着剤をXIOM社のI-BOND(I-BOND PLUSではない)か、ANDRO社のFREE GLUEを推奨しています。

ウレタンニスコーティングはエマルジョンタイプのニスで、ニスの中では施工性に優れます。
また、施工後の再塗装をした際、ブリードが起こらないので膜厚の調整がしやすい長所もあります。
欠点は、アクリルシリコンコーティングに比べて塗膜が弱く、ラバーを貼剥する分には問題ないものの、剥がした状態での傷には弱くなっています。
天衣無縫のような上板が剥がれやすい合板構成では、標準でこれが塗布されています。

カシュ―コーティングはTachyonの為に新たに導入したコーティングです。
ウレタンニスコーティングとほぼ同程度の膜厚と施工性ですが、アクリルシリコンコーティングより堅固な塗膜を形成する特徴があります。また、平滑性と耐久性に優れます。
弊社塗装・乾燥環境だと指触乾燥まで3時間、作業乾燥まで1日、完全乾燥まで1週間ほどかかる乾燥時間の長さが最大の欠点です。
Tachyonに標準塗布されています。


※1ラバーが貼りつきにくくなる可能性が高くなります。
※2未検証につき不明、恐らく不可です。

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