小川 真央

MAO OGAWA

芽吹く種、進化の年

所属:なし

日本卓球レイティング推進協議会 硬式トータルランキング 1位
第1回Wizard杯 優勝

私が卓球を始めたのは小学校4年生の終わり頃です。
父方の実家に帰った時、従兄弟が卓球をやっていたのもあり卓球台が置いてありました。
それまでどんなスポーツにも興味を示さなかった私ですが、その時に感じたフィーリングで卓球を始めることになります。今こうやって契約選手としての活動をしていることを考えると、感慨深いですね。

最初に手に取ったラケットはTSP/Corkey、角丸のラケットでした。
そこからずっと合板の角丸ペンを使っていたんですが、大学の時に角ペンの選手に憧れて初めて単板角ペンに手を出します。
結構そこからも色々ラケットを変えたりラバーを変えたりしてたのですが、大学2年生に中国式に挑戦してみました。ここが選手としては転機だったと思います。
恥ずかしい話ですが、あまり感覚のなかったドライブの感覚が分かり始め、選手として大きく成長をしました。
そして昨年の11月に裏面を使い始めるといった具合で、常に新しいことに挑戦してきた実感があります。

裏面を使い始めるきっかけでもあるんですが、昨年はタクティブのコーチとして短い期間ながら経験を積ませて頂きました。
その時に出会った同期の向屋敷さんに、色んな打ち方を教えてもらったりオールをしたりするうちに、自分の技術を昇華できたと思います。

今年の私の目標は京都で全日本予選を通過することです。
まだまだ裏面は成長途上ですがそこの質を上げるとともに、自分の得意な台上で先手を取っていく、そのために取り組みたい課題がチキータです。
ショートでは点数を取り切る為の展開がもう既に自分の中で確立しているので、展開に迷いはないです。裏面はまだその域に達していなく、出来てないと思う技術も多いです。
そして技術が揃ってない分、用具への要求というのもあまり明確な物を出せないでいます。
週7日の練習量で技術面をカバーして、今年は進化の年にしたいと思っています。


ブレード:PS 小川真央
グリップ: 同上

ラバー :F>Butterfly/Dignics 09C(特厚)
    :B>Butterfly/Dignics 64(特厚)

■そのラケットを選んだ理由は?
私はWizardのサポートを受けるまではStiga/Dynasty Carbonを使っていました。
真っ直ぐ飛ぶ、回転がかかる、飛距離も出る、私にとってはコレというラケットでした。
契約選手になることが決まりそれを変える怖さもありましたが、新しい自分に出会えるかもという期待感も強かったです。

ベースとして提案してもらった丁々発止を打つ前、5枚合板は飛ばなくてコントロールが良いだけのラケットだと思っていましたが、いい意味で期待を大きく裏切られました。
飛びはこの時点で十分で、自分が苦手としてた回転のかかった弧線の高いボールに対して強くカウンターで差し込めるという性能が特に気に入っていたので、それをベースに添え板に硬めのヘムロックスプルースで試作してもらいました。
イチョウの柔らかさによる飛びが抑えられたので、今度はアユースとヘムロックスプルースの中間のスプルースにしてもらいました。ここまで細かい飛距離や飛びの調整が同じ木材5枚合板でもできるというのに驚いた記憶があります。

形は慣れたダイナスティーカーボンのブレードとグリップを再現してもらい、更に裏面のグリップを薄く少し平らに削ってたのですが、それも再現してもらいました。
手に取った時に既に自分仕様というのが本当に嬉しかったです。

ラリーの時に弧線が出る性能はやっぱり5枚合板らしいですが、沈ませたり伸ばしたりを自らコントロールできる脅威のコントロール性能が、やはりイチョウの良さだと思います。
元々ラリーになった時に球が自然に変化するほうでしたが、意図して沈ませたりが戦術的に組み込めるというのは自分の長所を伸ばすことにも繋がります。
不得意な所を補ってもらって、得意な所を更に伸ばす、そういうラケットになったと思います。

Follow me!