三位一体くらいのラケットを作った件
お久しぶりの投稿になってしまいました。
最近目の疲れで視界がぼやけてきた店長です。
新しいプロジェクトを3つくらい動かしてたのでしばらくブログを書くチャンスがありませんでした。
こうしてブログを書けるという事は少し落ち着いてきたという事です。
特注ラケットがメインの仕事になりつつありましたが、
グリップバリエーションを増やして中ペンも作るというのが当面の店長の仕事でした。
それもほとんど終わり、あとはカットマン用の大きめのブレードを残してほとんど終わりになりました。
さてそんな中、今回の話題は三位一体くらいの準特注ラケットです。
準特注ラケットでもこのくらいの事はできるよという参考にして頂けたら幸いです。
前置きが長くなりましたが、本題です。
百聞は一見に如かずとも言いますので、先にご覧ください。
びっくりした人も多いかもしれませんね。
私でも設計してるときはおっかなびっくりでした。
なぜこのような形になったのか順を追って説明させて頂きます。
①テナリーをお持ちのお客様が
②ハンドソウのメリットを感じて
③それでもテナリーの角度を目指した
商品になりました。
その中でアナトミックを横にずらした感じで設計したので、アナトミックさも残っています。
ハンドソウの設計思想で私が特に重要だと思っているのが、穴の位置です。
穴の位置がブレードのセンターに来ることで腕の延長線に面が来た時により中心位置を感じやすくなっているのです。
テナリーは逆にシェークの設計のまま曲がった形状です。
設計はハンドソウのまま穴を無くし、テナリーの角度にして
左右のサポートをそれに合うように再設計したという感じです。
言ってしまうとこれだけなんですが、整合性を保つように設計するのは結構難易度が高かったです。
がしかし、店長の設計力(正確さと速度)はこの1年で急激に成長してるので
この位の事では困らなくなってきました。
ハンドソウでもテナリーでもないので、このタイプのラケットをナタタイプと通称することにします。
このナタタイプのラケットには一つ面白い特徴を持たせました。
実際にごらんください。
その昔こんな第一話のタイトルのアニメが昔ありましたね・・・・。
気を取り直して、、、このように立つことが出来ます。
こんな奇抜な形に見えますが、ものすごくバランスが良いんですね。
ちなみにグリップ無しでもこの通り。
ラケットを作る時はテンプレートというのを一度作ってからそれ通りに合板を削っていきます。
そのテンプレートの状態でもこの通り、余裕で立ちます。
ラバーを貼ってもシミュレーションの時点では余裕で立ってましたね。
ボディーバランスが良いというのは変形ラケットの場合は非常に大事ですよね。
この通り、準特注ラケットでもここまで出来るというのを見せられたかなと思います。
あまり長い時間ブログに割けないので、今日はここまで。
それではまた次のブログでお会いしましょう!